駅のトイレ
1987年に、JR東日本はトイレ改革を行いました。
駅利用者へのサービス向上の一環として行った、このトイレ改革。
鉄道や地下鉄などの交通機関のトイレは、利用者がとても多く、それも不特定多数です。
駅の一日平均あたりのトイレ利用者を調べてみたところ、駅のトイレでは一便器あたり約363人もの利用者がいたのです。
ちなみに百貨店のトイレは約135人、駅ビルの場合は45人。
公共のトイレの約26人と比べれば、駅のトイレがどのトイレよりも多く使われていることは歴然です。
最も利用頻度が高いが故に、駅のトイレは清掃がしやすくなければなりません。
その上、安全であることも大切。
これら2つが、設計する際の大切なポイントとなります。
JR東京駅丸の内南口のトイレのコンセプトは、「短い時間で大きな快適」だそうです。
構内を行きかう人々が、トイレの中だけ素の顔を見せ、用が終わればまた澄ました顔で出て行く・・・・
要は、都会人にとってトイレは貴重な空間であることをアピールしています。
滞在時間がどの空間よりも短い割には、寛げる雰囲気が必要となる空間でなければいけません。
また、駅のトイレは時間帯によって、利用者も異なるが故にドラマも生まれます。
一日の生活の中で非常に短い時間かもしれませんが、ストレスの多い現代社会から逃れる大切な場所なのです。
私はこう考えます。
トイレで豊かな時間を過ごしパワーをチャージできれば、外の世界に飛び出す際もゆとりを持って他人の関わることができるのではないでしょうか?
